少しずつ書いていこう [考えごと]
私は池田晶子氏の書いたものが好きだ。私の感性に合っているのかも知れない。
でも、池田晶子氏は、パソコンを所有したことが無いそうで、インターネットを利用することも嫌いだったらしい。そして特にブログに嫌悪感を抱いていたようだ。
<それからもう一つ、ネット社会において、これはたぶん同じ事柄として避けようがないのでしょうが、人間の悪意というものが、業のようなものとして出てきます、さっき言った勝ち組負け組という選別の基準によれば、負けに回ったと思っている人たちの一種の憂さ晴らしでしょう。ネット社会の悪意というのは、恨みつらみ妬み、何やらすごいという。そういうものを発散する場所としてのネット、あるいはまた、ある種の自己顕示欲の捌け口というものがあるようですね。ブログという形式があるらしいですが、とにかく他人に知られたいという欲求だけがあって、どうでもいい言葉を垂れ流して恥じるところがない。つまり、考えられていない言葉を口にするという行為自体への疑いが、もう存在していないんです。>(『人生のほんとう』Ⅳ存在-ネット社会の悪弊)
ブログに載せるのが誰かに読んでもらいたいからなのは、誰でもそのとおりであろう。私の場合は、誰かに共感してもらいたいのである。別に憂さ晴らしではないし、目立ちたいと思っているわけでもない。そして自分でもくだらないと思える言葉(文章)を載せて構わないと思っているわけでもない。訪問者への礼儀を失していないつもりである。
池田晶子氏には、食わず嫌いによる偏見があったように思う。
それにもかかわらず、やはり、私は池田晶子氏の書いたものが好きだ。池田晶子氏は<私は本質的にしか物事を考えられない>と、どこかに書いていた。そこが好きなのだ。
そうですね。
これはきっと、食わず嫌いですね。(笑)
by あおい君と佐藤君と宗男議員 (2007-11-19 21:06)