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人の死について [考えごと]

 今朝、携帯をチェックしてみると着信電話ありの記録があった。
 電話は昨日の夜中にあり、学生時代から付き合いのあるSからだった。
 こちらからかけ直してみると、「Aが昨日の朝に亡くなった」という知らせがAの妻から入ったというものだった。
 AとはSら数人の仲間と一緒に年に一~二回くらい酒を飲む程度の付き合いだった。
 昨年も同じ飲み仲間の一人Tが亡くなっている。
 三ヶ月ほど前、その仲間の飲み会があり、一緒にとりとめもない話しをした。
 そのときにはTの死のことも話題になった。
 このときAは、「平均寿命まで未だ二十年近くあるから、それまでどう生きるか」というようなことを言っていた。
 自分は平均寿命までは生きると思っていたのだ。
 私は彼に「妻が亡くなってからは自分もいつ死ぬか分からないと思って生きている。平均寿命は統計の話しで、個々の人間がいつ死ぬかは誰にも分からない」と言ったことを覚えている。
 彼の死因は聞いていないので分からないが、本当に人はいつ死ぬか分からないということだ。
 今夜通夜があるとのことで、焼香に行こうと思う。
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